メキシコ最凶の麻薬組織ロス・セタス(2)組織内部の人間に接触


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概要


メキシコの石油公社ペメックスからは毎日10,000バレルもの石油が盗まれ、年間500万ドルの損失があるという。なぜ被害は収まらないのか。麻薬組織ロス・セタスに雇われ石油を盗んだことのある男に話を聞くと、ロス・セタスに協力している二つの存在が見えてきた。ペメックスの職員と街のチンピラだ。街で安全に暮らすため、そして何よりお金のために、彼らは犯罪に手を貸している。

2014年時点でメキシコの失業率は4.75%と、日本の3.5%よりは高く、EUの平均11%よりも低いが、問題なのは低所得者たちの賃金の低さだ。経済状態の悪さは、石油産出のみに依存してきた政府の責任だとする声もある。

メキシコ革命から始まる、資源ナショナリズム


2013年12月、国内からは強い批判もあったが、政府は民間企業および外国企業による石油産業介入を可能とする法案を可決させた。そもそも政府が石油を国有化していたのはなぜか?メキシコ革命を経て1917年に憲法が制定される以前、1867年に発足したディアス政権は積極的に石油産業が外国に解放していた。当時は二度の世界大戦による需要の高まりもあってメキシコに多くの外貨をもたらしたが、国内の上層部にしか影響を与えず、国民の半数以上を占める低所得者の経済力向上、および国家の生産力向上に結びつかなかった。

国内の工業を発展させることで、外国資本の従属状態から抜け出そうと国民を導いた当時のカルデナス大統領は、1938年に石油の国有化を宣言。しかし現在の低迷に見るように、国家が主体となって資本主義を進めていくという方法は立ち行かなくなった。資本主義やナショナリズムという言葉はどうも抽象的で分かり難い。しかし犯罪の背景には、わかりやすい論理だけでは語れない何かがあるのは確かだ。
VICEより引用)

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Bizcast掲載日:

元の動画タイトル:Inside the Zetas Cartel: Cocaine & Crude (Part 2)

元動画は2014年7月30日に投稿されたものです。