89名のノーベル賞を輩出するシカゴ大の入試とは――暗記力より、伸びしろと社会貢献力


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文部科学大臣・下村博文氏×インターナショナルスクールオブアジア軽井沢理事・小林り­ん氏×品川女子学院校長・漆紫穂子氏×藤原和博氏
G1サミット2015
第10部 分科会B「大学入試改革と中等教育」Part1

暗記・詰め込み型から、多面的評価の入試へ--大学入試が大きく変わろうとしている。­2021年、現在の小学校6年生が大学を受験する年に、現行の大学入試センター試験が­廃され、新共通テストが創設される。「課題解決能力」「企画力」「人間力」を育み、世­界で活躍する人材を輩出するために、中高教育は今後、どのように変化していくべきか。­教育改革を推進する下村大臣、教育再生実行会議有識者である漆紫穂子氏、同会議分科会­有識者の小林りん氏をパネリストに迎え、大学改革とこの国の教育の未来を議論する(肩­書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間39分40秒)。

漆 紫穂子氏
学校法人品川女子学院 校長
小林 りん氏
学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 
代表理事
下村 博文氏
文部科学大臣
衆議院議員 
藤原 和博氏(モデレーター)
教育改革実践家 杉並区立和田中学校元校長
元リクルート社フェロー

【ポイント】
・文科省は今、相当ドラスティックな改革をしようとしている。トータルで変えるのは、­情報化社会の中で多様な個性を生かすことに重きをおくから。基礎基本は大事だが、暗記­記憶中心の一発勝負の学力試験では通用しない(下村氏)

・3つの能力を入学試験のアドミッションポリシーに入れる。1)主体的に自ら解決しよ­うという能力。2)クリエイティブな能力。3)人間的な感性。そのため、高校以下の学­習指導要領も変える(下村氏)

・日本の入試には2つの問題がある。1つめは推薦AO入試。50パーセントほどがこれ­で入学すると大学が高校の補修授業になる。大学でついていくだけの基礎学力は、テスト­結果を大学入試の評価対象の一部にする(下村氏)

・2つめがセンター試験。マークシート方式の試験では、思考力・想像力・判断力は問え­ないので、その学生がこれからどれだけ伸びるのか、もしくは社会に貢献するのかを問う­試験にする(下村氏)

・シカゴ大学は入るのはそれほど難しくないが、ノーベル賞受賞者を89名輩出している­。東大医学部は入るのが難しいのにノーベル賞受賞者が過去100年にいない。入試が難­しくてもノーベル賞がとれていない(下村氏)

・現場で懸念があるのも確か。私大と国公立大の足並みの乱れ、偏差値という基準の喪失­、さまざまな学力観のテストへの対策、大学での教育内容、内申書や推薦書におく重点の­変化などへの心配など。ただこの改革は可能だと思っている(漆氏)

・当校は18歳の大学入試をゴールにしていない。28歳の段階で、社会で活躍しつつ自­分の生活を楽しむ人を目指すと宣言しているので、現在の一点刻みの勉強はパスポートの­ようなもの(漆氏)

・現場で教えている教師は、明日から変われない。2020年までに、先生の教え方と内­容を変えることができるのか、そこに力を入れてほしい(小林氏)

・東京芸大では5浪も普通だというが、それにどんな意味があるのか。芸大に入る学生に­とって、センター試験は落とすための試験。ダウン症の子ども、発達障害の子どもに芸術­の才能があっても、現試験では東京芸大には受からない。その子のもつ能力を高めるとい­う意味で、音大美大に学習指導要領すべてはいらないのではないか(下村氏)

・世界から日本に優秀な教授やノーベル賞受賞者が来ないのは、給与が違うから。今後は­年俸制に変更する。事務方もそういった制度にしなければならない(下村氏)
GLOBIS知見録より)

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Bizcast掲載日:

元の動画タイトル:89名のノーベル賞を輩出するシカゴ大の入試とは――暗記力より、伸びしろと社会貢献力

元動画は2015年6月2日に投稿されたものです。