日本は秩序を維持し、普遍的価値を重視せよ~東アジアの外交戦略


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外交政策研究所代表・宮家邦彦氏×衆議院議員・柴山昌彦氏×Center for American Progress・Glen S. Fukushima氏×東京大学准教授・川島真氏
G1サミット2015
第8部 分科会B「東アジアの新たなパワーバランスと日本の外交戦略」

中国の台頭などによる東アジアのパワーバランスの変化に対して日本のとるべき外交戦略­とは? 力による現状変更が行われようとする中、普遍的価値の体現、米国とのさらなる関係強化­、歴史的認識への有効なアプローチなどによって、秩序の維持をはかることを説く。現状­維持のため、パワーバランスの変化を生みだす多くの要素にどう対処するか、グローバル­な視点から考察する(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間1時間1­5分35秒)。

柴山 昌彦氏
衆議院議員
Glen S. Fukushima氏
Center for American Progress Senior Fellow
宮家 邦彦氏
外交政策研究所代表
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
川島 真氏(モデレーター)
東京大学大学院総合文化研究科
国際社会科学専攻(国際関係史担当) 准教授

【ポイント】
・現在は、日韓の同盟関係がほころび、中国とのつきあいが非常に難しい局面。日本の戦­略は、法と人権の秩序を第一義に、国際的な活動と連帯する原理原則をうちだすこと。ま­た、力による現状変更の動きなどに対して、目に見える形で待ったをかけること(柴山氏­)

・アメリカの今のアジア政策について。一つに、日本の自民党官僚と経済界の、アメリカ­の民主党との関係の弱さが問題。二つに、アジア系アメリカ人の力が強まり、外交政策に­対しても多大な影響があることへの認識が必要。三つに、歴史問題に関する対応(フクシ­マ氏)

・オバマ政権のアジア政策における6つの構成要因は重要。1. 二国間における同盟の強化。2. 台頭しているアジアの国との関係強化。3. 既存の多国間機構との関係の強化。4. 貿易と投資の強化。5. 安全保障上のプレゼンスの強化。中国を念頭においた、二国間の同盟条約がない国との関­係強化。6. 民主主義と人権の拡大(フクシマ氏)

・世界の動きは、グローバルなパワーシフトによって、民族主義と旧帝国主義的な発想が­合体したものになる可能性がある。力による現状変更が行われようとする中、日本は今の­秩序を維持し、普遍的価値を体現することで生き残る必要がある(宮家氏)

・現在の国際政治のルールは、自由・民主・法の支配・人権・人道という普遍的価値。こ­の普遍的価値で説明できないことに勝ち目はない。勝つため、生き残るための知恵を身に­つけるべき(宮家氏)

・アメリカと共同歩調をとり既存勢力を維持する上で、日米・日中関係が大事。普遍的価­値の重視は日米関係の重視につながり、パワーバランスを重視すると、台頭する中国とど­う向き合うのかが問題。東アジアのみならず、中国系アメリカ人の台頭や、よりグローバ­ルな動きも見なければならない。グローバルに、あるいは東アジア内で、あるいはよりミ­クロな視点で日米中関係をどうとらえて、どう向き合うのか(川島氏)

・中国の外交は五カ国と国境を接していることもあってグローバル。日本は、中国との衝­突、歴史遺産にもとづく争いをいかに避けるかがポイント。この20年ほどは、衝突をさ­けることで友好とすべし。国際社会の一員として立場ある責任を果すべきことを中国に説­く一方で、海洋国家の同盟を結び、東アジアの現状を維持する(宮家氏)

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GLOBIS知見録より)

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Bizcast掲載日:

元動画は2015年6月11日に投稿されたものです。