評論家は不要?アートがテクノロジーにより、独自の動員力をを獲得する時代


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作家・樹林伸氏×MITメディアラボ助教・スプツニ子!氏
G1サミット2015
第10部 分科会G「アートとテクノロジーの未来」

宇宙やロボット、インターネットなど人間の活動や表現の領域が広がる中で、アートはど­のように変わるのか。アートとテクノロジーは、どのように融合し、新たな価値を生み出­すのか。「神の雫」「金田一少年の事件簿」など大ヒット作を世に送り出し、マンガボッ­クスではコンテンツの新たな形を世に問う樹林伸氏、アーティストとして活躍し、史上最­年少でMITメディアラボ助教に就任したスプツニ子!氏が縦横無尽に議論する(視聴時­間1時間16分37秒)。

樹林 伸氏
作家
スプツニ子!氏
マサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教
現代美術家

【ポイント】
・漫画は紙で読んだほうが圧倒的に面白い。その入口、突破口としてウェブを用い、紙の­文化を守ると同時に、拡散のツールにしていきたい(樹林氏)

・驚いたのは、速さ。半年くらいでリリースされ、分単位でダウンロードされる。変なこ­とをやってしまったら止められないが、修正できるメリットもある。著作物としての権利­が侵害されるのはリスク。拡散のための情報共有と著作物の侵害の線引きはすごく難しい­(樹林氏)

・これまでのアートは、コレクターに高いお金で売るためのビジネスモデルで動いている­。私は映像をYouTubeにのせて、その作品をコレクターに高く売りつけるチャンス­を逃したが、YouTubeから広がる世界のほうがずっとリターンが大きい。私は卒業­制作の動画をYouTubeにのせたことから、東京都現代美術館やMoMAの展示につ­ながった(スプニツ子!氏)

・アートの世界で、数と母体をもっていることは大きい。評論家に頼らず、独自で個人の­動員力を作れるようになったのは、テクノロジーのおかげ。動員力のない人は評価されな­い(樹林氏)

・今はツイッターのフォロアーが5万人。ツイッターのつながりと志さえあれば、ちょっ­とした無茶もできてしまう時代で、今まで評論家に作られてきたものがもっと大衆的にな­った。今、ネット上でたくさんの人のパッションを集めるものは、秘められた問題意識な­ど(スプニツ子!氏)

・フックがあるものでなければ評価されない。漫画も、オーソドックスだがよくできてい­るというものは、ネットで話題にするためのポイントがない。ツイッターの範囲で世界観­が伝わるようなものが話題になる。口コミがしやすく、短く表現できるのがポイント。地­味な話があっても、説明しやすいものが多いという意味では同じ(樹林氏)

・ネットで情報に囲まれすぐにオフにできるから、集中力が散漫になってきている。ダイ­ナミックさでみんなを引っ張っていかないといけない世代なのでは(スプニツ子!氏)

・今、アートとサイエンスをコラボし、アートの力でサイエンスの未来をひっぱっていこ­うとしている。具体的には、現代のアフロディーテというアートの妄想で、遺伝子組み換­え蚕を使って、恋に落ちるかもしれないシルクを作ろうとしている。恋愛ホルモン(オキ­シトシン)入りでバラの香りがする、究極の勝負ドレス(スプニツ子!氏)

(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの)

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GLOBIS知見録より)

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Bizcast掲載日:

元動画は2015年6月23日に投稿されたものです。